残酷な神が支配する

復学したジェルミが突然ハムステッドのイアンの元へ戻ってきた。
それは、あの自動車事故からちょうど一年がたった日だった。
追憶の中に現れる、グレッグ、サンドラ、そしてジェルミとイアンの真の姿と愛は?完結!

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コメント

  1. user より:

    とにかく細かく描写を延々と綴ります。

    私たちの日常でありがちな、主語の無い会話のイライラ
    「やめる?」「何を?」「旅行を?」「二人の関係を?」「何を?」
    早く言えといった、一瞬の不信や迷いや怒りを入れ込んで行きます。

    そこにただの絵物語ではない、実はよくある悲劇なのだと感じさせます。

    萩尾望都の世界は、そこに実在していない人物が普通に現れ、
    少女漫画を読みなれていない人には、
    「これ何?」「この人誰?」「何でこの人、急に葉っぱが生えてるの?」と、
    ストーリーや登場人物の迷子になるかもしれないけど、
    これが物凄くパニックしている精神状態に迫力を加えます。

    じれったいくらいに現実を知らなかったイアンが、現実を知るシーン
    「さあ、代償を払え」
    主人公のジェルミに義兄のイアンが殺●の告白を迫るシーン
    とにかく台詞がかぶります。

    会話と口には出していない思考や雑念が同時に、
    しかも、この順番でこれは同時に読め。
    と指図もされた様なコマ割りの緊迫シーンは迫力です。

    わあー。
    萩尾さんやってのけた。

    親自身が抱えているトラウマをそっくり子供は押し付けられる。

    生物として未熟で親に依存して育つしか選択のない子供は、
    親の感情に引きずられ、支配され、呪いをかけられるようなもの。

    親はそうして自分の人生の供養を子供にさせる。

    この漫画の登場人物は、カウンセラーを含め、実は誰も正論を言っていない。

    私もそう言う。
    私でもそうすると共感します。

    しょうもないカウンセラーの言うしょうもないカウンセリングシーンは、
    実際にネットやメディアでよく見る感じでリアルなダメさのえぐり出しに、
    萩尾さんのアンテナが冴えます。

    インターネットで正論を持って糾弾が大好きになってしまった想像力のない人達にも読んで貰いたい。

  2. user より:

    義父がつけた心の傷。

    その息子を愛すること。

    ジェルミとイアンの苦悩、されたことを告白する勇気、重くて辛いけど何度もこの世界に浸りたくなる。

  3. user より:

    1-10巻
    プチ・フラワー連載中は痛くて、コミックスを買うことができないほどだったけれど、10年経って文庫を買った。

    やっぱり大作。

  4. user より:

    続きが気になってしょうがなかったので一気買いした。
    萩尾作品ってどうしてこうも綺麗なものなんだろう。
    意味もなく泣けてくる…
  5. user より:

    最近読みました。

    完結です。
    良かったです、凄く。

    文庫で全10巻、一気に読みまくりました。

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