Landreaall

ダンジョン最奥部を護る’番人’と苛烈極める戦いを続けるDX。
そして歴史の真実が明らかに――!
地下王城の謎に迫る、大人気ファンタジー40巻!

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コメント

  1. 20年40巻続くからこその唯一無二のカタルシス巻。まさに真骨頂。

    おがきちかさんの描く物語はとてもやさしくそして人の業を容赦なくキャラクターに背負わせながら、それを巧妙な伏線でプラスの方向に昇華させる、とても輻湊した構造を持つものが多いです。

    だからこそ、初期は単話あるいは数巻でカタルシスを迎える作品ばかりで、長期連載がかなうシノプシスを持った物語と言えばエビワンワンダー(こちらは掲載誌が保たずに2巻+2巻で完結)くらいです。

    そのエビアンワンダーをリブートするような形で、悪魔を竜に、銀符を傭兵に、侍符を忍に置き換えて語り直した(と評者が勝手に思っている)のが、本作Landreallです。

    Landreallの物語の背骨は、そもそも主人公DXの物語ではなく、その親である騎士と傭兵、それと地に禍を齎す天災である竜と洞詠士の二つの因縁の物語です。

    その両親の悔恨に干渉する形で、息子DXが妹イオンと忍六甲とともに竜と因縁を結ぶ物語として世に出ました。

    最初は生まれ故郷エカリープに根を差した物語で、3巻でそのまま終わってもきれいにまとまる掌編でした。

    それが、4巻で学園編になり、王国の縁起と両親と全王との因縁が絡み始めてから、それまで散りばめていたキャラクターの背景としての設定が縦糸として延びはじめ、思わぬところで思わぬかたちでそうとは思わなかった情報が一気に伏線として顔を出す、Landreall独特のカタルシスとして機能し始めました。
    (これをわかりにくいと忌避するファンもいるようですが)

    さて、本巻は思わぬ長さになってファンも動揺していた地下王城の物語がついに佳境を迎え、例によって容赦のないけれどとてもやさしい救いが用意されます。

    が。

    特筆すべきは、そのカタルシスです。

    それはもうものすごい奔流として読者に襲い掛かります。

    今まで伸ばすだけ伸ばしてきたゴムひもから手を放したように、しかも、そのゴムひもは一本ではなく6本7本、キャラクターの数だけ結わえて伸ばしたものです。

    それが一気にバチーンと開放される、カタルシスの洪水です。
    令和5年2月現在、一番気持ちいいのはこの本の「よく言った!
    」からの数ページにあります。

    すべての主要キャラに見せ場がありカタルシスがある。

    そして巨災・サージャック(石化)の引きからのAct231のタイトル”草”。

    これ、絶対狙ってるでしょう。
    次回ファン投票でサージャック(石化)が上位必須の大ネタですよ。

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